5:30から始まる充実デー
今朝は珍しく目覚ましより早く目が覚めて、気づけば外はまだ静かな朝5時半。せっかくなので、そのまま身支度をして、朝の散歩に出かけることにした。まだ日が昇りきらない時間帯の空気はどこか凛としていて、肌寒いけれど気持ちがいい。鳥のさえずりや少しずつ明るくなる空を感じながら歩く時間は、まるで頭の中がリセットされていくようだった。
30分ほど歩いて帰宅すると、すでに家の中では今日一日のスタートを待っている“タスク”たちが待ち構えていた。まずは赤ちゃん関連の片付け。おもちゃ、スタイ、哺乳瓶、バウンサー…昨日の夜にサボった分、やることが山積みだ。とはいえ、こういう「家族のための片付け」って、何だかんだで嫌いじゃない。少しずつ部屋が整っていくのを見ると、不思議と心も整っていくような気がする。
続いて洗濯。赤ちゃんがいると本当に洗濯物が多い。ミルクの吐き戻しだったり、おむつ替えの途中で汚れたり…大人だけの生活のときの倍以上のペースで洗濯機が回っている。でもこれも日常。むしろ、晴れている日は洗濯を干すのも気持ちがいい。
午前中の家事がひと段落したところで、今日は花見に出かけることにした。近所の公園ではちょうど桜が満開。軽めに外で食べようということで、途中でサンドイッチを買っていざ出発。芝生にレジャーシートを敷いて、ゆったりとした春の空気を感じながら食べるサンドイッチは、いつものコンビニの味とは思えないほどおいしかった。
桜の木の下で、赤ちゃんはベビーカーの中でウトウト。風に揺れる花びらと青空のコントラストがあまりに美しくて、思わず何枚も写真を撮った。こういう時間って、本当に貴重だと思う。毎年桜は咲くけれど、今この瞬間の家族構成、気持ち、空気感は今年しか味わえない。来年の春には、もう歩けるようになっているかもしれないな…なんて、つい想像してしまう。
午後はそのまま息子も連れて買い物へ。週末ということもあって、ショッピングモールは人でにぎわっていた。最初の目的は食料品だったけれど、気づけば妻の服のコーナーへ。そこでスイッチが入ったのか、妻が「ちょっとこれも試着してみようかな」と次々に服を手に取り始めた。結果的に、かなりの枚数を“爆買い”することになり、レジ袋の数がどんどん増えていく。
その間、赤ちゃんを抱っこ紐で抱えながら店内を歩き回り、息子の「おやつまだ〜?」攻撃にも耐えつつ、なんとか買い物ミッションを完了。正直この時点で、すでにかなりの眠気と疲労感が押し寄せていた。
それでも、まだ終わらないのが子育ての日常。帰り道に立ち寄ったスーパーでは、赤ちゃん用の離乳食やオムツ、おしりふきなどを補充。完全に眠気のピークを迎えていたけれど、忘れ物をしないようにリストを見ながらの買い出し。地味だけど、これがまた大事な仕事。
家に帰ってからはほんの少し仮眠を取ることができて、なんとかエネルギーをチャージ。そして再び、夕方から夜にかけての「育児タイム」へ突入。お風呂に入れて、ご飯を食べさせて、寝かしつけ。その後も、哺乳瓶の洗浄や片付け、明日の準備と、親に休む暇はない。
ようやく家の中が静かになったころ、今日一日を振り返ってみたら、まさにフル稼働。だけど、不思議と「疲れた」よりも「満たされた」感覚のほうが強い。もちろんしんどい瞬間もあったけれど、それ以上に家族との時間、季節を感じる時間が心に残った。
毎日がこんなふうにうまくいくわけじゃないけれど、たまにこんな一日があるだけで「また頑張ろう」と思えるものだ。明日も早起きできたら、また散歩してみようかな。